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施設辛評

vol.08「ザ グラン リゾート鬼怒川」

心遣い

最初に、感心したことから書き始めます。私は7~8年前から成人病を抱え、朝食後と夕食後には錠剤を服用せざるを得なくなっています。

この施設の支配人と思しき中年の男性は、私がテーブルの上に錠剤を置くのを目敏く気付いたのか、さっとグラスに入った水を持ってきてくれました。これまで何年にも亘り幾つかのリゾート施設を利用して来ましたが、要求せぬうちに水が出されたのは初めての経験です。他の宿泊客には出されていませんでしたので、やはり私の様子を見ていたのかと思います。

ザ グラン リゾート鬼怒川は、そんな職員のいる施設です。

建物と部屋

古い建物ですが3階建てで1階がフロントと食堂、2階3階に部屋が併せて30室、そして3階には浴場、宴会場とTVゲームのできる娯楽室があります。その他に、敷地内には幼児用のプールがあります。

私の部屋は2階の角。ザ グラン リゾートによくあるタイプの部屋で、10畳の和室、その向こうの窓際のカーペットに小さなテーブルと椅子が2脚置かれています。所謂一昔前の温泉宿風の作りです。トイレと洗面器は付いていますが風呂は3階の浴場を利用します。

ただ、これまで私が利用したザ グラン リゾートの和室は8畳だったと記憶していますので、10畳というのは初めての広さです。網戸、畳、障子は大変綺麗で気持ちがよいのですがベランダ(ここには立ち入ることができません)の汚れが侘しいところです。

どこからか川の音が聞こえるものの、目の前には木立が迫っていて見晴らしはききません。さすがに涼しい風が入ってきます。

夜は掛布団が必要ですし、朝は窓を開ければヒンヤリとした空気が流れ込みます。

食事

食事は18時から、朝食は8時から用意されています。夕食、朝食とも和食でした。

夕食は水無月会席と銘打った献立でした。献立表を基に気に入った食事を書き出してみますと、次のとおりです。

「旬菜」の「蛸オクラ」と「サヨリと卵黄」、「煮物」の「夏野菜冷製海老ゼリー掛け」はとりわけ美味でした。ただし、残念なことに、こう書いたところで、読者の皆様にはどのような料理であるか全く伝わらないであろうもどかしさがあります。これは偏に私の表現力の乏しい所為に他なりません。

些か驚いたのは「鮟鱇鍋」が出されたこと。鮟鱇は冬の食材とばかり理解していましたが。

ご飯は、いつもは白いご飯がお櫃で出ますが、今日(今月?)は(一人前の)小さなお釜で玉蜀黍御飯が出されました。少しお焦げもあってこれも気に入りました。

朝食には、焼き海苔、梅干し、豆腐、ヒジキの煮物、焼き魚としてサワラ、シジミの味噌汁などが並べられましたが、特に気に入ったのはだし巻き卵。

また、お櫃で出された白米のご飯の他に、五穀米のお粥が一椀出されました。私はお櫃には手を出さず、お粥のほうをいただきました。

浴場

利用時間帯は16時~23時、6時30分~9時30分となっています。

清潔な脱衣場です。カランは10箇。8人くらいであればゆっくり浸かれる広さの湯船です。サウナも付いています。

ザ グラン リゾート鬼怒川の案内書には[温泉]泉質:冷鉱泉と書いてあるのですが、支配人と思しき人と宿泊客との遣り取りを聞いていると、「温泉の成分が無くなって、現在は地下水を沸かしている」とのおとでした。

周辺

言うまでもなく観光地には事欠きません。車で30も走れば日光や霧降高原にも行けますし、日光江戸村、猿軍団は車で10分の距離。ワールドスクウェアへは徒歩20分。鬼怒川ライン下りの出発地までは徒歩15分と書いてあります。

考えてみれば、ここは「安・近・短」の旅行にはうってつけの施設かもしれません。

欲しいもの

以前に別の施設について書いたことがありますが、座椅子、モーニングコールのサービスが欲しいところです。なお、私には不要でしたが、ここの施設には部屋に冷蔵庫がありませんでした。

利用料金

キャンペーン期間中とのことで、一泊二食付8,400円でした。

調査日
平成21年6月19日
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